中性脂肪と蕁麻疹

中性脂肪が非常に高い値を示す脂質異常症では、発疹性黄色腫ができます。いわば脂肪のかたまりで、全身特に胸、背中、おしり、おなかに約2〜3mm大のニキビや蕁麻疹のような黄色っぽいぶつぶつができ、その周りは赤くなります。血漿中のリポタンパク(脂肪とタンパク質の化合物)を取り込んで脂肪分をためた細胞が徐々にしみ込み皮膚上に浮き上がって起こります。脂肪分を食べると悪化しますが、中性脂肪値が下がると消えます。

 中性脂肪と同じく血液中のコレステロール値が高くても同じように、脂肪のかたまりが皮膚の表面上に浸潤してくることがあります。コレステロール値が高い場合に最も多く見られるのは眼瞼黄色腫(がんけんおうしょくしゅ)で、上まぶたの内側に黄色い扁平な盛り上がりができます。ひじ、ひざなどの関節部にできるものを結節性黄色腫(けっせつせいおうしょくしゅ)、おしりや背中にできるものを皮膚黄色腫といい、どちらの場合も黄色っぽいぶつぶつができます。さらにアキレス腱部分にもコレステロールはたまりやすく、アキレス腱が太くなったり、でこぼこと盛り上がる症状があります(腱黄色腫)。

 黄色腫は体内の脂肪分が多すぎて皮膚表面上に浸潤してきているだけなので、痛みやかゆみなどはなく皮膚表面上では黄色っぽいニキビや蕁麻疹、柔らかなふくらみとして見えるだけです。しかし、脂肪分が浮き上がってくるぐらい血液中には脂肪分があふれ、カロリーオーバーの状態です。治療法は原因となる中性脂肪やコレステロールの正常化に尽きます。脂肪分の値が正常化することで黄色腫は軽減し、多少減少・改善が見られます。

中性脂肪を正常化するには、運動をして脂肪を燃焼する、禁煙やストレス解消に努め生活習慣を見直すなどがありますが、脂肪量は日頃の食生活に大きく影響されるため中性脂肪改善の基本は食事にあります。

基本的には

  1. 食べすぎない
  2. 偏食をせず栄養のバランスが取れた食事をする
  3. 甘いもの、お菓子、果物の摂取を控える
  4. 脂質の多い食品は控え、質のよい油脂分をとる
  5. 飲酒を控える

これらを実践することが必要です。しかしバランスの良い食生活ができていない、食事をコントロールするのが難しい人は、食品の機能成分を生かした栄養補助食品やサプリメントを上手に活用しましょう。