中性脂肪を下げる薬

中性脂肪は体内で体温調節、衝撃防御、活動エネルギーの貯蔵など人間の生命維持活動に多くの重要な役割を果たしますが、過剰に増えすぎると健康を害す原因になります。脂質や糖質の摂り過ぎ、加えて運動不足などで中性脂肪が必要以上に脂肪組織に蓄えられると、太りすぎや肥満になるだけでなく、血液中の中性脂肪が増えすぎて高脂血症、中性脂肪が肝臓に貯まり機能が低下する脂肪肝、血液・血管に負担がかかり動脈硬化など様々な疾患を引き起します。

体の脂肪量と食事は大きく影響しているため、中性脂肪が高く病院での診断を受けた人はまず 食事療法として主食、お酒、油もの、果物、甘いものの食べすぎには注意し、大豆、青魚、海藻、野菜など食物繊維やミネラル、ビタミンを多く取り入れたバランスの良い食生活に改善し、合わせて有酸素運動を取り入れることで経過を見ます。改善効果が思わしくない、中性脂肪値が高すぎる場合などには薬物療法を行います。

中性脂肪を下げる薬として主に次のような薬剤が処方されます。

● フィブラート系製剤;肝臓での中性脂肪の合成を抑えます。中性脂肪を20〜40%低下させ、糖尿病にも効き目があります。消化器系、肝機能に副作用が出ることもあります。

● ニコチン酸製剤;肝臓での中性脂肪合成を抑え、中性脂肪値が25〜50%、総コレステロール値も10〜20%下げる効果があります。副作用が比較的でやすい薬で、顔の紅潮、ほてり、かゆみをともなうことがあります。

● EPA製剤;中性脂肪を下げ、血液が凝固して血栓ができるのを抑制する作用もあるため動脈硬化の進行を抑える効果も期待できます。EPA製剤は魚油から中性脂肪を下げるEPA成分を精製したものなので、薬というよりは食品としてのメリットがあり自然な働きを促します。

EPA製剤が魚油に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)を精製して中性脂肪を下げる薬として処方しているように、食品には血液中の中性脂肪やコレステロールを下げる働きをする機能性成分を含むものがたくさんあります。 賢く利用することで生活習慣病が改善され、多くの健康効果があります。中性脂肪が気になる人や生活習慣病を予防したい人は日頃から自分の食生活と健康に関心を持ち、上手に食事に取り入れましょう。食事の管理が難しい人は、バランスのとれた食生活に自信のない人はできるだけ効果的なサプリメントや栄養補助食品で上手に中性脂肪をコントロールしましょう。