体内にはある程度、中性脂肪は必要不可欠です。しかし、度が過ぎて過剰に中性脂肪が体内に取り込まれると、もはや脅威の中性脂肪と言っても、過言ではありません。中性脂肪が良い・悪いということを論じる以前に中性脂肪がわたしたち人間の体内にどのような役割を果たすのか、理解しておく必要があります。

なにかと目の仇にされる中性脂肪ですが、実はわたしたち人間が清明を維持していくのに、ならない役目を果たしています。大きな役割は、エネルギー貯蔵庫としての役割です。体を動かすエネルギー源には、通常は、血液中に含まれる糖分が使われています。糖分を摂りすぎると体に良くないといわれますが、実は糖分も体に必要な栄養素です。糖分が枯渇したときには、中性脂肪が糖分の代わりとなります。

もうひとつは断熱材としての働きがあります。寒い冬にも外気から身を守り、体温を一定に保つためには必要不可欠の存在なのが中性脂肪です。

しかし、必要以上に中性脂肪を貯めこむと、肥満症になるだけではなく、中性脂肪値が一度上がるとなかなか分解されにくいという性質があります。エネルギーに変換されずに、あり余った中性脂肪は、善玉コレステロールを減らして、さらには悪玉コレステロールを増やしてしまいます。これによって、血液がドロドロ状態になり、生活習慣病の原因となります。

中性脂肪が増加しても、自覚症状がなく、健康診断で数値を知って、はじめて気づくことになります。中性脂肪が脅威と言われる理由です。