中性脂肪とは

中性脂肪とは体の中に存在する脂質のひとつです。私たちの体に脂質は中性脂肪、遊離脂肪酸、コレステロール、リン脂質という4種類が存在しそれぞれに機能が違います。「脂質」と聞くと、太る、肥満、コレステロールがたまって血液ドロドロ、メタボなど健康的なイメージからは遠ざかってしまいますが、中性脂肪を含めたいずれの脂質も生命活動に欠かすことのできない大切な役割を担っています。

中性脂肪は私たちの体内では皮下(皮下脂肪)や内臓(内臓脂肪)に蓄えられ、豚肉や牛肉で言えば白く見える脂身の部分です。皮下脂肪や内臓脂肪は、寒さから身を守り体温がうばわれないようにする断熱材的な機能や、衝撃やけがから内臓を守る緩衝材的機能を持ちますが、皮下や内臓に貯えられた中性脂肪の主な役割は、私たちの生命維持や活動に必要なエネルギー源の貯蔵です。私たちは普段、糖質を活動エネルギーとしていますがエネルギー供給が充分に得られなかった時、運動をしてエネルギーをたくさん使った時などには、貯蔵しておいた中性脂肪が活動エネルギーとして使われます。

中性脂肪は、3つの脂肪酸とグリセロールが結合して構成されています。普段は皮下や内臓の脂肪細胞に貯えられエネルギーの貯蔵・温存に努めますが、必要に応じて分解され脂肪酸になり血液中に出されます。中性脂肪から離れた脂肪酸、これを遊離脂肪酸と呼びすぐに活動に使うことのできる効率的なエネルギーです。体のエネルギーが不足すると中性脂肪が分解されて遊離脂肪酸となり血液に混ざって体内を循環し、エネルギーとして使われます。  中性脂肪は貯蔵のための脂肪でエネルギーの枯渇状況に応じて分解され即効性のある便利なエネルギー、遊離脂肪酸を作り出しているのです。

体温の消失、外部衝撃からの防御、活動のためのエネルギー貯蔵など、中性脂肪には多くの重要な役割がありますが、増えすぎると健康を害す原因にもなります。 脂質や糖質の摂り過ぎ、運動不足によるエネルギー消費が不充分な状態が続くと、中性脂肪が必要以上に脂肪組織に蓄えられて肥満になり、血液中の中性脂肪が増えすぎて高脂血症、中性脂肪が肝臓にたまることで脂肪肝、など様々な疾患を引き起します。