中性脂肪とγ-GTP

γ-GTPは肝臓、腎臓、すい臓、脾臓、小腸などに含まれる解毒作用に関する酵素です。正式名称をγ-glutamyl transpeptidase(ガンマ・グルタミル トランスペプチダーゼ)と言います。 γ-GTPはアルコールや薬などが肝臓の細胞にダメージを与えたり、結石やガンなどによって胆管がつまった、あるいは細胞が死んだ時などに血液中に出てきます。逸脱酵素とも言われ、肝臓や胆管の細胞がどれだけ壊れているかを示すひとつの指標になります。 

γ-GTPの正常値は男性10〜50IU/L、女性9〜32IU/Lでこの数値を下回っている場合には問題になりませんが、超えている場合は何らか理由で肝機能の低下が考えられます。 特にアルコール性の肝機能障害や胆管に病気がある時には、敏感に反応して数値が上がるため、肝機能障害を示す鋭敏なマーカーとして用いられます。γ-GTP自体が健康に影響を及ぼしているわけではありませんが、γ-GTPの値が高いとそれだけ肝臓や胆管などの臓器がダメージを受けている、というサインになります。

中性脂肪は肝臓機能低下に大きく関係しています。中性脂肪が肝臓に貯まりすぎると脂肪肝となり肝機能に支障をきたします。中性脂肪は脂肪分の多い食事や食品から摂取されるだけでなく、ご飯、飲酒、果物など糖質からも肝臓で合成されます。特にアルコールはこの脂肪合成を促進し、合成された脂肪は血液中に出て体内を循環します。肝臓は脂肪を合成し血液中へ送り出すことを繰り返しますが、中性脂肪が多くなりすぎると処理しきれなくなり、肝臓の細胞に脂肪が貯まり脂肪肝となるのです。

肝臓が脂肪肝により機能が低下するとγ-GTPの数値となって現れます。脂肪肝の時点では自覚症状もなく重大な肝機能障害はありませんが、そのまま放置したり、改善しないでいると肝硬変、肝臓ガンなど病気が進行してしまいます。肝臓は「沈黙の臓器」と言われるように、自覚症状が表面化してきた時には重症化しているケースが少なくありませんので注意が必要です。

中性脂肪値を改善し肝機能を回復するには食生活の見直しが必要です。食事は中性脂肪に大きく影響するため、お酒、主食、油もの、果物、甘いものの食べすぎに注意し、青魚、海藻、野菜を取り入れたバランスの良い食生活を心掛けましょう。食事の管理が難しい人は、できるだけ中性脂肪を下げる成分を含んだ効果的なサプリメントや栄養補助食品で上手に中性脂肪をコントロールすることが大切です。